2016年12月7日水曜日

地域で求められる医療について

 一ヶ月間、医師人生で初めての非常勤生活を終えました。
新幹線通勤をしたり、バスでアクアラインを通ったりと、
会社員の出張のような生活をしています。
 おかげで、隙間時間の利用方法が上手になってきました。(podcastを使ったり、youTubeでlisteningしたり。また、iPad miniも本を読むのに最適です)

現在5つの病院を掛け持ちで働かせてもらっていますが、いろいろな視点で考えることが出来ます。そんな中で地域で求められる医療と、必要な医療を考えます。
 そこに住む住民の皆様は、基本的には

「どこに住んでいても、日本中同じ医療を求める」

ですが、これは、現実的ではありません。都市部で生活されている方(東京、神奈川、大阪、京都など)、県庁所在地にお住まいの方にとっては、イメージがつきにくいかもしれませんが、どこでも癌の手術が出来るとか、心臓カテーテル治療が出来るとか、脳梗塞に対する血栓溶解療法の治療が受けられるというのは、出来ません。
 
 医師だけでなく、看護師、その他医療スタッフがそのようなこと全てに精通している必要がありますが、一人の医師や看護師で出来るわけではありません。
高度な医療を提供するためには、医療機器も揃えておかなければいけません。
コストがかかります。

事実、医療が今以上に崩壊します。

 そうなると、田舎では生活できないのか?田舎で生活すべきではなく、みんな都会に引越をするなんて非現実的なことを言う人もいますがどうでしょうか?

そもそも病院はそれほど必要なのでしょうか。限定的に言えば、

 1.慢性期疾患の管理ができる
 2.緊急疾患をしっかりと初期対応ができ、
   後方病院へ搬送することができる
 3.予防教育ができる
 4.外傷の対応もできる
 5.後方病院からの紹介患者さんをfollowすることができる

以上のことが、地域の医療として求められていることではないでしょうか。
これは、「○○科」といった臓器別や、診療科別で述べていません。
求められていることがそういうことなのです。
 となると、地域で働く医師が必要とするスキルは、診療科別ではないのではないでしょうか。そのようなcommon diseaseとemergencyなものに精通することが必要なのではないでしょうか。

 となると、地域で働く医師が身につける技術と知識は

   総合診療専門医+救急専門医(ER)

となります。これをどのように実践していくか。どのように地域にシフトしていくか。
また、地域で試行錯誤する際にどのように医師をfollowしていくか。

これが、地域で働く医師を育てる上でのkeyではないでしょうか。

internetのこの時代。

医療も地域に可能性を見いだすことは十分あると思います。
興味のある方といろいろdiscussionできればいいのですが・・・

 




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