2016年9月4日日曜日

前向きなことを考える

 後期研修のときからずっと考えていたことがあります。
医師個人としては、前回述べたように、

「ERで学ぶことは、地域医療で最低限必要な知識と技術であり、必ず役に立つ」

ということ。

 次にその地域の医療を考えたときに

「一人の医師や特定の医師が離島や僻地でずっとその地域で医療をすることは難しい」

ということです。後期研修中に喜界島・伊良部島をそれぞれ3ヶ月研修し、その他にも徳之島や宮古島も応援診療に行かせてもらいました。

 そこで感じたことは、長く同じ医師がいるということは、メリットでもあり、デメリットでもあるということ。それは、その地域の人たちも、医師もお互いに依存してしまう。(悪く言うと、なーなーになってしまう)医療は日進月歩で変化しています。ちょっと前までダメだと言われていたことが、今ではいい治療だよといわれることもあります。
 医師自身も外からの刺激がないと成長しません。知識は落ちないといっていても、世の中は進んでいくので、相対的に落ちることになります。

 どうすれば、医療がキープされるか?

やはり「人」が入れ替わることです。
 
 その地域に住んでいる人からすると「えー!せっかく慣れたのに・・・」
という言葉が出てくると思います。
確かにそうだと思います。どうせなら、同じ人に診てもらいたい。その気持ちはとてもわかります。では、
 
 そのような地域の方の意見も取り入れるためにはどうすればいいか?

これがいつも後期研修中に考えていたことです。

一つの答えとして、現時点で僕が考えることは、

 同じグループの医師が、数カ所の病院で働く

ことです。最近2,3の診療所を数名の医師で働くようなところもありますが、
それと似ています。本来であれば、昔からある「医局制度」での人事が
これを担っていればいいのですがなかなか難しい現実です。

 もともと地域医療に興味のある医師がグループを作って、都会と地域とを掛け持ちするグループを作ることが出来れば、医師同士もスカイプやメーリングリストなどで、カンファレンスも出来ますし申し送りも簡単です。医師自身も、常に刺激を受けて成長することも出来ます。地元の人たちとの「医療の点」においてのナーナーの関係も薄れると思っています。年単位ではなく、働き方はそれぞれでいいと思っています。毎週1日僻地で働く方法、2週に1回の方法、3ヶ月ごとetc

 長く、継続して、そこに標準的・かつupdateされる医療があること

がとても大切です。

これを実現するために、どのように自分が働きかけるか。

今後の臨床医としての自分への挑戦です。

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