2016年8月20日土曜日

公立病院で働くことへの不安 悩み中

 私自身の今後についていろいろと考え直しています。

「ERと地域医療」


これは、切り離して考えることが出来ない関係です。
自身が3年半だけではありましたが、どっぷりと地域に浸かって実践してみて

「やっぱりそうだったか」

と自信を持って言えることです。ですので、このblogタイトルはこれにしてよかったです。
今の日本の医学教育(専門医制度)を考える上でER(救急専門医)での研修を積んだ上で、地域での研修(または実践)を行うことが有用であることは実感しています。比較対象が出来ていないのであくまで個人的感想でしょうか。ここから、研究に持っていけるといいのですが・・・あまりにも全国を探しても少数派のようですので・・・質的研究のみ?!

 加えて総合診療専門医研修プログラムは都会で働く医師養成にはいいのかもしれませんが僻地や離島で働く場合にはやはりプログラムのアレンジが必要と思います。どうしても急性期疾患のマネージメント(特に外傷)・経験値が少ないように感じます。慢性期疾患はすぐには命に関わりません。外傷や急性期疾患は1分1秒の判断・処置の遅れで命を左右しうることがあります。
地域で働くためにはまず、ここをしっかりと標準化したスキル・知識をもつ必要があるのではないかと思います。日本全体を見て、それぞれの専門医を必ず持つようにする流れとするのであれば、必然的に日本の「地域」を支えていくのは「総合診療専門医」が割合的には多くなっていくのではないかと思います。ただし、地域が必要としているのは、話を聞いてくれる医師・処方をしてくれる医師だけではありません。外傷や急性期もある程度しっかり診てくれる医師であり、後方病院へ適したタイミングで送る医師であることは間違いありません。そう考えると、地域で働く医師の入り口として、「救急専門医」から「地域で働く医師」というのもいいのではないかな?と思います。ですので、医学生の中に「将来地域で働く医師になりたい」と言われるとどうしても「総合診療専門医もいいけど、ちゃんと外傷も診れるようになってね。もしくは救急専門医を取ってからでもいいんじゃない?」と言ってしまいます。

後期研修中のボスに

「どんなところでも(ものがあるところでもないところでも)役に立つ医師を育てる」

と言われていました。
先輩達や同期、後輩達を見ていて様々な分野で活躍していることを見てみても
やっぱりその言葉は間違っていなかったと感じています。

個人的な話に戻します。
医師になってから(医学部に入ってすぐぐらいから)ずっと自分の目標としていた
こと

「滋賀県の地域医療の役に立つ医師になる」

は、15年ほどぶれることなく今まで自分の原動力になっていました。
そのために、ERを選択し、救急専門医を取得しました。まわりがなんと言おうと
北海道での地域医療の実践をしてきました。全ては、自分の目標・夢を実現するためです。

それが、この3年間の経験で初めて気持ちが動揺しています。

公立病院で働くことの難しさ

地域行政との強い結びつき

この2点については今まで肌で感じることは全くなかったですから(今までは私立病院だったため)、この3年は本当に勉強になりました。医療システムをあまり知らなかった(そこまで、行政と密着しているとは知りませんでした)自分が悪いのですが、自分が働きたいと思っていた病院は公立病院。また、地域性は自分が育った町なのでだいたいは想像がつきます(大人になってからの視点ではまた、異なるのかもしれませんが・・・)。自分が10年頑張ってみても、同じことが起きるのではないか。そう思うと一歩が踏み出せません。

「純粋に医療だけに集中することができる」
「正しいと思ったことが出来る」

この環境があることは本当に幸せなことだよと以前指導者に言われました。
改めて感じます。

 11月からいったん本州に戻ります。家族が慣れている場所で将来について考え直したいと思います。ここで出会ったたくさんの優しい皆さん。忘れません。患者さんの中にも子供のことや嫁さんのことを気にかけてくださる方がたくさんいたり、釣りのことを教えてくれるかた、畑のことを教えてくれるかた様々でした。みなさまにありがとうございましたとお伝えしたいです。

 もう36歳。何かをやり遂げるためには、いろいろ取捨選択していかなければいけない時期かとも思います。せっかく生まれてきて、自分が好きな職業に就けているわけですから、苦しくても楽しい仕事をしていたい。でも、自分一人ではなく家族もいるのでバランスも考える。

行動に移さなければ、チャンスは巡ってこない
チャンスは準備をしている人にしかつかめない

この言葉を胸に、毎日を過ごしています。
まずは11月からの働き口を考えないといけません・・・いろいろお声かけは頂いており、本当に感謝しております。その中でも一生にこんなチャンスはなかなかないのではないかというようなお声かけも頂いており、人生をかけて悩んでいます。今までの一期一会に感謝して悩んでおります。
(現在、非常勤勤務を探して奔走中)




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