2014年10月17日金曜日

松前町立病院 その後⑧

久しぶりにこの話題について書いていこうと思います。

皆さん、忘れていませんか?時間の経過と共に、去年の大問題。
「医師が10人中9人退職願を出さなければいけなかった」という問題。

町立松前病院が存続出来なくなるかもしれなかったという現実を忘れていませんか。

その後どうなったのか。

医師は5人となりましたが、なんとか外来コマ数は減らすことなく対応。一部、待ち時間が長くなったと患者さんからご意見を頂きますがなんとか応えられるように外来看護師を含め対応しています。
 施設などの施設回診や訪問診療は回数が減りましたが、0にすることなく業務を続けています。

医師が半分になったため一人あたりの仕事量が2倍になった。

簡単に言えばそういうことです。(以前の病院の仕事量からはまだ余力がありますが・・・)
 仕事内容
  外来(内科・外科・小児科)・救急車対応
  病棟(100ベット)・訪問診療・施設回診・江良診療所・透析(20人)・上部下部内視鏡
  書類書き(介護申請・保険・生活保護受給etc)

 あわせて、研修医、医学生への「教育」

 その他:救急隊との定期的な勉強会 介護士対象勉強会
改めて列挙するとなにげに多いです。
外来の前に毎朝7時30分〜8時30分までカンファレンスや症例検討会などを行っているため、病棟の患者さんを見に行くのは朝6時30分〜としています。
ですので、病院にはだいたい5時30分頃にはいつも来て、論文読んだり、自分の勉強を行っています。
夕方は、家族の時間として確保しないと「人」としての生活が出来ないので。

私の視点から、町長や行政と病院とのかかわりが変わったか。というとあまり変わったように思えません。病院運営管理者の解釈についても他の市町村と全然違いますし・・・

 公約された項目についても履行されているのか。人事の問題、新しい病院新築の話etc問題は山積みのままです。

 また、町民の皆様とお話をしていても、
「え?もうその問題は終わったんでないの?」
「先生、もうその話はいいじゃないですか?」

そんな感じです。

何も根本的な解決がされていない中で、いいわけないじゃないですか。
町民の皆様にも常に危機感を持って頂きたいです。
開業医ではないので(開業医の先生でも体調崩されたりすれば、病院は閉じます)、今いる医師がいつまでも同じ病院にいることはまれです。ほとんどあり得ない話です。

であれば、行政が医師確保に努めなければいけないですし、医師が 働きやすいいい病院だと感じるような病院の雰囲気作りが必要です。
なぜ、医師を取り上げるかは、今いる医師が地元出身の医師ではないからです。
いつかは、その土地を離れる可能性が高い。または、何か問題があった場合にその土地にとどまらなければならないという縛りがないからです。

 私自身も、夢に一歩近づくために、ここで勉強させてもらっています。当初の予定2年間の北海道での勉強期間は後半年です。
 去年の問題があったため、木村院長始め、他の先生方と地域医療について共に考えるという時間があまりなかったため一年延長にするつもりですが、それでも現時点での予定は
後1年とちょっと。
  私がこの町で学ばせていただくのと同時に、出来る限りこの町に何か残したいと思って日々精進します。

 町民の皆様、繰り返しますが、「やる気のある医師」「希望に満ちあふれた医師」が自ら地域医療の扉を開けるのはとても問題がたくさんあります。一歩踏み出そうと思っても、生活レベルからの心配もあります。それでも、ここ「松前」で医療に従事したい思えるよう、 

          町民の方々が「医療を作る」

ようになってください。様々な地域で限界集落が生じていますが、その原因のひとつには安定した医療供給がないことが挙げられています。未来の松前を考えて下さい。



2 件のコメント:

  1. 検索「町立松前病院」からこちらに来ました。28日茂草でのお話を聴かせていただきました。現状を教えていただき私だけではなく、地域の方も驚かれたことと思います。知らないのは松前ばかりなり。町役場と議員サイドはこの問題は表に出さず・・・そして病院が(無く)亡くなってしまう=仕方ない。と思うかも知れませんが、住民はそうならないうちに対処しなければならないと思います。これからは松前町自体の意識改革をしていかなければ病院がなくなってしまいますので、最初のステップとして知っていただくことを活動したいと思います。かねてからSNSでの地域観光情報の発信をし続けてきた経験から、今度は町の現状もお知らせする必要が生じてきました。FacebookやLineで交流している町内の方にお知らせするところから始めたいと思います。「真ん中の人」はいい表現だと思います。こちらの記事はFacebookでのいいねを押して知っていただこうと思います。「現場の声」ですから。

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    1. 飯田様
       この度は、コメントありがとうございます。私は、地域医療の現状がどのようなものか、現場の声を全国の方に知っていただき、興味を持って頂きたくほそぼそとこのblogを続けています。
       昨年の病院問題も大なり小なり、どのような地域でも起きていることです。ただ、被害を被るのは、結局土地に残された「町民・地域住民」です。
       私は、松前が好きです。ゆったりと流れる時間、空気のきれいなところ、景色、人が人間として自然に戻れる環境だと思います。こんなにすてきなところとは住んでみないとわかりません。
       今回のこと、また、「地域医療」については、町民の方・行政の方それぞれに「生の」声を聞いていただきたいです。おそらく医療の現状についてなかなかききにくいこともあるでしょうから。
       また私からの「松前視点」が飯田様の「松前の現状」を町民の皆様にお伝えする一助になればと思います。自分の「地元」を胸を張って自慢できるよう、頑張りましょう。今後もよろしくお願いします。

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