2012年1月22日日曜日

CPA蘇生後の行く末・・・

連日の投稿になっていますが、仕事はちゃんとしてます。本を読む時間を作ろうと思っていたのに、少ししか読めませんでしたが・・・

1時間ほど前に、他院に救急搬送して帰ってきたところです。

前日18時頃から、ずっとコンスタントに救急外来を受診される患者様、他院からの搬送を受けていてやっと仮眠がとれるかなと思った3時10分頃再度、救急隊からの電話。

65歳男性。気分が悪いとってAM2:40起床。
家族の見ている前で、いびき様呼吸。おかしいと気付いた奥様。
「呼吸していない・・・」

救急車連絡と同時に息子を呼び、by-stander CPA→CPR開始(胸骨圧迫のみ)

救急隊現着時PEA(脈ははかれず)
僕に連絡をしているときに、脈を触知。意識レベルはJCS300(何の反応もないということ)

来院時、血圧120/60 脈拍110 SPO2 100%(O2 15L 補助換気下) (舌根沈下あり)

高血圧を指摘されていたらしいが内服薬なし
10年前までは喫煙者

気管挿管し、vital安定を確認。意識は、まだない。(JCS200)
心電図上Ⅱ、Ⅲ、aVF ST上昇 V2〜V4 ST低下。
心エコー上、タンポナーデないことの確認。下壁の運動低下を確認し、意識レベル低下が腑に落ちない。
念のため、頭部CT評価で、頭蓋内出血の有無確認→なし。

瞳孔は、縮瞳気味だったけど、まずは、下壁心筋梗塞だろうと判断したところで、トロポニン陽性の報告。

問題は、ここから。

循環器対応が出来る病院に転送しなくてはいけない。昨日もお世話になった病院(救急車で30分〜40分)に連絡。「今日も、快くうけてもらえるかな〜」と思いながら連絡したところ、

「申し訳ないが、意識レベルが悪い方は当院ではPCI(心臓カテーテル治療)の適応にしていないのです。他を当たって下さい。 」

「え??」


ここでは、これ以上の治療が出来ないので専門科にお願いしたのに・・・

そんなことも言ってられないので、次をあたる。

「心筋梗塞だけで、その意識レベルの低下はちょっと、他にも問題があるんじゃないか。」

「え??」

3件目に何とか、「受けますよ。」

の返答をもらい、1時間弱かけて、救急隊の方と一緒に搬送してきました。
搬送途中、奥様がずっと患者様の足をさすって「頑張って。頑張って。」と話しかけられていました。3次救急病院到着する10分前ぐらいから、体動がみられはじめました。

そこでの循環器の先生もエコー所見からは、同じ診断を。念のための胸部CTにて、解離がないことを確認し、緊急カテーテル治療に向かうこととなりました。
(東京西での研修がとても身になっていると感じました。東京西のみなさん、ありがとうございます。)

僕たちは、救急隊とそこまで確認して、帰路につきました。
当院に着いてから、診断まで約20分。搬送決定まで30分。搬送時間50分。

家族の胸骨圧迫が良かったのかもしれません。
治療がうまくいくことを心より祈っています。

奥様がずっと、祈っておられる姿が忘れられません。

離島ではない、陸続きの地域医療の現場を垣間見た気がしました。2日間、晴れ間のない外房でした。

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